原油価格の変化は私たちの日常生活にもさまざまな影響を与えます。原油から作られるものでプロパン、ナフサ、ガソリン、灯油、重油、アスファルトなどを石油製品といいますが、他にもプラスチック、繊維、紙など、原油が原料になっているものがたくさんあります。
いま、原油価格の高値がおおきな問題となっています。原油価格が上がってしまえばさまざまな商品の原料のコストが上がってしまうだけでなく、原油の高騰は、電気やガスなどのエネルギーの値上げにもつながります。
それだけに原油の価格安定の役割は大きく、世界経済に大きな影響を与える大事な国際商品として、常に世界中で注目されているのです。原油の価格変動要因は、原油算出国が集中している中東諸国の情勢、OPECなどの動向、世界紛争、テロ事件、国際的な政治動向、投機筋の売買、為替など様々です。
つまり、世界情勢のあらゆる動きに敏感に反応するのが原油なのです。原油の主な産出国は2006年度で、1位がサウジアラビア、2位がロシア、3位が米国となっています。現在世界の原油の確認埋蔵量は1兆2082億バレルでこのうち中東の埋蔵量は約6割にあたります。可採年数にして約40年分にあたります。石油はいつも「あと30年~40年で枯渇する」といわれてきましたが、新規の油田の発見と技術の進歩もあって、可採年数は今後も40年程度という状況が続くでしょう。
日本は中東諸国からの輸入量が多く、中東依存率は約90%にも達しています。この理由は、中東産の原油の質がよく「ガソリン」[灯油]「軽油」などをより多く生産できるためです。原油が上場されている先物市場は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所、ロンドン国際取引所、シンガポール取引所、東京工業品取引所です。その中でもNY市場の先物価格が世界の価格基準となっています。
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